首から背中の上部、肩や上腕に関わる筋肉の鈍い痛みや圧迫感・違和感・不快感をまとめて「肩こり」といいます。肉体的・精神的なストレス、自律神経の乱れなどによる肩周辺の筋肉の緊張と血流不足が原因となります。
代表的なものに「四十肩、五十肩」があります。正式名称は「肩関節周囲炎」といい、40～50代の人が発症しやすいのが特徴です。加齢にともない、肩関節とその周辺の組織が慢性的な炎症を起こすことで、腕を上げたり、後ろに腕を回したりなどの動作が制限されます。
日常生活の習慣による原因としては、「同じ姿勢でのデスクワーク」「眼精疲労」「運動不足による筋肉疲労と血行不良」「スマートフォンの使用」「ストレスによる緊張」「寒さによる筋肉の緊張、自律神経の乱れ」などがあります。

腰痛は、筋肉の疲労やこりが原因という場合が多いのですが、背骨の変形や骨折などの骨に異常をきたしていることで、腰痛が起こることもあるので早めの施術が必要です。
生活習慣による原因として、「無理な姿勢・同じ姿勢を続けること」「運動不足・筋力低下による腰椎への負担」「過度の運動による筋肉疲労」のほか、骨の異常で起こる「椎間板ヘルニア」「腰部変形性脊椎症」「骨粗鬆症」や「腎結石」「尿管結石」「子宮筋腫」「子宮内膜症」などの内臓疾患・うつや自律神経失調症などの精神的疾患でも腰痛が起こることがあります。
また、「ぎっくり腰」は椎間関節捻挫によって起こる症状です。背中から腰にかけて急激な痛みに襲われ、立ち上がることができなくなります。腹筋や背筋の筋力が弱い人に起こりやすく、再発のしやすい症状です。

頭痛には大きく2種類存在します。「緊張型頭痛」は肩や首の筋肉の緊張が原因です。筋肉の緊張で血流が悪くなり、老廃物がたまることで周囲の神経が刺激されて痛みが現れます。
原因としてはストレスであることが多く、長時間の同姿勢によって起こりやすくなります。
また、脳の血管が急激に拡張して起きるのが「片頭痛」です。 脳の血管が拡張することによって三叉神経を刺激し、炎症物質がさらに血管を拡張することで偏頭痛となります。
ストレスから解放されたときに急に血管が拡張することもあり、休みの日などに片頭痛が起こりやすくなります。その他にも「寝不足・寝過ぎ・女性ホルモン・空腹・疲労・光・音の強い刺激」なども原因の1つだといわれています。

関節痛には運動による痛みと、加齢・肥満による関節の変形での痛みがあります。
運動による痛みは特定の関節を酷使し、負荷がかかることで変形や炎症が発生することがあります。走る・蹴るなどの動作で重要な役割を担う膝は痛めやすく、半月板損傷を引き起こすこともあります。
加齢・肥満による関節の変形での痛みでは、関節と関節の間の関節軟骨が運動不足・加齢・肥満などによって、負担が大きくなることで変形し、痛みや障害を引き起こします。

口を開けようとすると顎が痛む・口が開きづらい・顎の関節から音がなるといった症状は「顎関節症」の主な症状です。
噛み合わせの悪さが原因と言われていましたが、スマートフォンやパソコンを使う時に前傾姿勢となることで顎関節に負担がかかっていることも原因の1つといわれています。また、大きく生活が変化する時期には歯を食いしばることが多くなり、顎に負担がかかっていることも考えられます。音が鳴る・痛みが強くなっていたり、口が開かなくなってしまったといった場合、手術となることもあります。重症となる前にあらかじめ予防策を打っておくことが大切です。

スポーツ障害はスポーツに関係する運動器のトラブルで「使いすぎ症候群（オーバーユース）」ともいわれ、身体を酷使することで発生するケガです。
スポーツは肉体に与える負担が大きく、身体の組織が一度壊れた後、修復されて強く新しい細胞組織に生まれ変わります。しかし、身体を酷使すると組織を壊すスピードが修復のスピードを上回ると身体にトラブルが起こります。これがオーバーユース（使いすぎ）です。
特定の部位を使いすぎることで疲労がたまってしまい、ちょっとした外力で炎症が起きて痛みが現れます。同じ部位を繰り返し傷めてしまうことも少なくありません。成長期では骨端症が発症します。

人間は、身体の働きを調整する「自律神経系」・ホルモンバランスを整える「内分泌系」・身体を外敵から守る「免疫系」・気分を調節する「脳内神経系」がバランスを保って、働くことで心身の健康と機能を安定させています。
しかし、強いストレスが加わるとこれらのバランスが崩れてしまい身体の不調に繋がります。自立神経失調・ホルモンバランスの乱れ・免疫力の低下などが起こり、心身が乱れることになります。さらに悪化するとうつ病などの精神疾患の原因となることもあります。

顔面の筋肉は表情筋といわれ、顔の骨から皮膚についています。骨が歪むことで顔がゆがんだり・こわばったり・痙攣したりします。またドライアイやドライマウスの原因にもなります。 顔が歪んでしまう原因は、習慣によるものとストレスによるものの大きく分けて2つになります。
習慣性が原因となる場合、骨盤や背骨などの身体自体が歪み、同様に顔の歪みを引き起こしてしまいます。普段の生活から、ものを噛む・バッグを持つ・頬杖をつくなど、私達は左右どちらか一方に偏って使ってしまっていることが多くあります。そのため、顔の歪みを防ぐには身体の偏った使い方を改めることも効果的です。
ストレスが原因となる場合、同じ表情を繰り返すことで顔近くの筋肉の血流が悪くなることで筋肉や皮膚に歪みを引き起こします。歯を噛み締めること・作り笑いをすることが多い方・眼精疲労・続く咳や花粉症等も顔の歪みを起こしやすいので注意が必要です。 また、顔の歪みから、首・肩のこり、頭痛等を招くこともあるので同時に解決することが重要になります。